四条河原町の交差点からほど近い、裏寺町通の路地。観光客で賑わうメインストリートから一本入っただけで、空気がふっと変わる場所が。
暖簾に「たつみ」の文字。1968年創業、半世紀以上にわたって京都の飲んべえに愛され続けてきた大衆居酒屋です。
いつも前を通ると行列ができている印象があって、なんとなく「並ぶ覚悟がないと入れないお店」という認識でいた。この日も、並んでいたら諦めようと思いながら店先を見ると、誰もいない。。
思い切って暖簾をくぐってみました。
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入ったら満席、でも座れた
中に入ると、賑わいが一気に押し寄せてくる。外からは想像できないほど店内はお客さんでいっぱいで、スタッフさんにすぐ人数を聞かれます。「ふたりです」と答えると、カウンターの椅子席が空いているとのこと。待ちなし、立ちなし、座れた。小さなラッキーに、なんだかうれしくなりました。
入ってすぐ右手のカウンターに腰を落ち着けて、まず生中を注文。グラスジョッキが、気のせいか昔の大きさのような気がした。


壁一面の短冊メニュー。これぞ昭和の酒屋
店内を見渡すと、壁一面に黄色い短冊がびっしりと貼られている。常時100種類を超えるというメニューの数々。黄色い短冊と白地に赤枠の短冊。色で何か意味があるんでしょうね、確認できずだったので次回聞いてみたい。

なんだろう、この感覚。一昔前にタイムマシンで連れて来られたような、懐かしいのに初めての空間。1968年創業というのも納得で、昭和がそのままここに残っている。

奥にはテーブル席もあり、カウンターの向こうには立ち飲みのお客さんがずらり。老若男女、常連らしき人も初めてっぽい人も、みんなが同じ空気の中で飲んでいる。賑わっているのに、騒がしくはない。不思議と落ち着く空間でした。
名物・里芋饅頭と蕗味噌の冷奴
さて、お目当ての名物・里芋饅頭。

椎茸と里芋が一緒に揚げてあり、中にはチーズのようなものが。外はサクッと、中はとろっとした食感で、揚げたての熱さが生中によく合う。レモンを絞り、塩胡椒をつけていただきます。シンプルだけど、これは確かに名物と呼ばれるだけのことはある一品。
もう一品は冷奴。豆腐の上にのっているのは蕗味噌(おそらく)。ほろ苦さと白味噌の甘みが合わさった、いかにも京都らしい風味で、冷たい豆腐との相性が抜群。シンプルの極みなのに、これでまた一口飲んでしまう。

昼呑みの醍醐味は
スタッフさんはテキパキ動いて、愛想もいい。混んでいるのに、こちらに気を配ってくれているのがわかる。

気づけば生中を一気に飲んでいた。お会計は3000円ちょっと。この満足感でこの値段は、正直すごい。
外に出ると、まだ明るかった。夕方前の空の下、少しだけほろ酔いで裏寺町を歩く。これが昼飲みの醍醐味というやつだと思う。
時間がなくて泣く泣く切り上げたけれど、本当はもっとゆっくり、じっくり飲みたいお店だった。次はちゃんと時間を作って、短冊をひとつひとつ眺めながら、あれこれ頼んでみたい。
店舗情報
| 住所 | 京都市中京区裏寺町通四条上ル中之町572 |
|---|---|
| アクセス | 阪急京都河原町駅より徒歩約1分 |
| 営業時間 | 12:00〜22:00(テイクアウト・カウンターは〜22:00、テーブル・座敷は〜21:30) |
| 定休日 | 木曜日 |
| 電話番号 | 075-256-4821 |
| なし | |
| 支払い方法 | 現金のみ |
まとめ
「たつみ」は、並ぶのに躊躇する、でも一度入ったら絶対また来たくなるお店でした。
12時から通しで営業しているので、ランチついでに昼飲み、買い物帰りにふらり一杯、夕方前のちょっと早い一杯、どんなタイミングでも受け止めてくれる懐の深さがあります。ひとりでも全然入りやすいので、ソロ女性にも自信を持っておすすめ!
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短冊メニューは100種類以上あるので、次回はもっとゆっくり時間をかけて選んでみたい。まだ食べていないものが山ほどある。それが楽しみで仕方ない。
最後までお付き合い頂きありがとうございました😊
